素晴らしい横断幕に心を打たれた。本当に素晴らしい時間。

--Jリーグ通算500試合出場を達成してこみ上げてきた思いは?
本日もたくさんの方がスタジアムに来てくださって、熱いご声援みなさん本当にありがとうございました。やはり400から500試合に行くまでは自分にとってすごく険しい道のりでした。大けがをして、チームも磐田、岐阜、相模原と渡り歩き、シーズンを通しても出られない時期も続いて、自分の中で現役中に『500はいかないのではないか』と諦めたときもありましたけど、何とかそこに辿り着くことができたことは、起用してくれた監督、コーチ、それから常に僕をサポートしてくれる家族。それ以外に色んな面でサポートしてくれた人たちの力があったからこそ、この記録は達成できたと思う。あとはJ3が出来たこともですね。色んな人たちの力があって、この記録を達成できたのではないかなと、本当に感謝の気持ちしかないです。有り難うございました。

--今季も開幕時はレギュラーではなかったが、そこで自分を突き動かしてきたものはなんでしたか?
自分が何をやるべきか、チームにとって自分の立ち位置はどこかと考えたときにやはり、試合に出てチームに貢献することが、自分が求めてきたものだと思いますし、もしかしたらスタメンではないという気持ちから、戻りたい一心で、今年のシーズン初めからポジションを奪いたいという気持ちでスタートしました。ハードワークしてとにかくアピールすることを続けてきました。もちろん監督の判断ではあるけれど、自分の居場所を求めて、このままベンチに座っているのではなく、自分は諦めずにやりたかった。このままでは終わりたくない気持ちが一番強かったです。サブに居続けたらプレーヤーとして続けられないという危機感もありました。このまま自分がフェードアウトしたくない気持ちでやってきました。

--特別な思いがあると話していた500試合目はどんな90分でしたか?
とにかく勝ち負けは時の運もあるので、勝ちたいから勝てるものではない。自分は最低限、ゼロで抑える。それだけを目標に挑みました。500試合だからといって、もちろん特別な試合ではあるけど、これまでと同じように準備して、同じ気持ち、姿勢で相手に向かっていきました。とにかくゼロで抑えることだけを考えてやっていましたね。

--相模原サポーターだけではなく、FC東京サポーターからも能活コールが響いていましたね!
FC東京のサポーターのみなさんは、J1でやっているときから、良くブーイングされたり、色んな野次を飛ばされたりと、色んな“やりとり”をしてきた中で、今日も能活コールをしてくれて、(だからFC東京サポーターのところにあいさつに行ったのは)リスペクトですよね。あとは相模原のサポーターのみなさんが素晴らしい横断幕を出してくれたことには本当に心を打たれたし、本当に嬉しかったですね。本当に今日は素晴らしい時間を過ごすことができました。

--現役にこだわる以上、もうすでに500試合出場は通過点だと思うが、今後に向けては?
まずは501試合目に出られるように。それから来季、また現役を続けられるように、残り2試合、そこでしっかりとしたパフォーマンスを見せて、まだ続けられることをアピールできるようにやっていきたいですね。本当に1試合1試合が勝負なので。